『いのちの根』 相田みつを
相田みつを氏の詩に「いのちの根」という詩があります。
なみだをこらえて
かなしみにたえるとき
ぐちをいわずに
くるしみにたえるとき
いいわけをしないで
だまって批判にたえるとき
いかりをおさえて
じっと屈辱にたえるとき
あなたの眼のいろが
ふかくなり
いのちの根が
ふかくなる
皆さんは、この詩からなにを感じとれますか?
もともと相田みつを氏の詩は、ひらがな中心の書き下ろしで、大人も子どももだれでも読めて、しかもやわらかい感じを受け、親しみやすい書体になっております。そして、だれでも自由に受け止められることができて、連想できるような詩です。
なにを伝えたいか?なにを感じとってほしいか?ではなくて、詩に触れた人が、自由にこころで感じとってほしい。すべての詩にそんな思いが込められております。
私は、こう感じます・・・人生は、必ずしも季節でいう秋のように実りを実感するばかりではありません。大きく高い壁に立ちふさがれることもあります。「ポジティブシンキング」という考え方があります。どんなに辛くても、くよくよ悩んでいても、そこから先へは進みません。とにかくポジティブ(積極的で肯定的)に考えるようにセルフコントロールしていくことが大切です。ポジティブに前向きにしてさえいれれば、そのうちに悩みはなくなっていく、あるいは軽減していく。後ろ向きな思考ではなく、ものの見方を少し変えてみたりして、道筋を変えてみたりすることによって解決方法がみえてくることがあります。
ポジティブシンキングという考え方をすることによって、人生の風雨に立ち向かうことのできる地中にしっかりと根っこを張った生きるための基軸が確立できていけるのだと思います。
私の「おもてなしの心」を添えた「おもてなし経営」も同じです。
自分に関わる問題から目を背けたり、人任せにしたりしてもなんの解決にもなりません。自らが、地面にしっかりと強い心の根っこをおろして主体的にポジティブに関わっていくことが重要です。そこに大きな「おもてなしの心」が反映されます。